27.03.2020

「2019年 音楽ストリーミング配信市場動向」- 再生回数は前年の1.6倍超

  GfK Japan(東京:中野区)は、主要音楽ストリーミング配信サイトにおける再生実績データを基に、2019年の音楽ストリーミング配信の市場動向*1を発表した。

【概要】
    ・2019年の音楽ストリーミング配信の再生回数は前年の1.6倍以上に拡大
    ・邦楽の再生回数は前年の2倍以上と市場をけん引
    ・年間再生回数1億回以上の楽曲が3タイトル登場

【音楽ストリーミング配信市場は引き続き拡大】
 音楽ストリーミング配信市場は、ストリーミング配信の認知拡大に伴い年々成長しており、 2019年の再生回数は前年の1.6倍超となった(図1)。
 楽曲に目を向けると、「Pretender/Official髭男dism」、「白日/King Gnu」、「マリーゴールド/あいみょん」の3曲がいずれも年間再生回数1億回以上を記録し、注目を集めた。また、SEKAI NO OWARI、back number、平井堅、小田和正、ゆず、WANIMA、BUMP OF CHCKEN、Perfume、星野源、嵐、L’Arc〜en〜Ciel 、サザンオールスターズといったアーティストによる全曲一斉解禁や過去作品の解禁が話題となり、市場は大きな盛り上がりをみせた。

 邦楽・洋楽・アジアの分類別に動向*2をみると、いずれも前年の再生回数を上回った中で、邦楽は前年の2倍以上と著しい成長を記録した。大ヒット曲の出現や邦楽アーティストによる配信楽曲の増加が背景にあるとみられる。分類別の再生回数構成比では邦楽が7割強に達し、洋楽が2割弱、K-POPを含むアジアが1割を占めた(図2)。

 年間再生回数の上位10タイトルをみると、そのうち8タイトルは年間1億回再生に達した3アーティストの楽曲となり、残り2タイトルには「まちがいさがし/菅田将暉」、「パプリカ/ Foorin」といった話題曲がランクインした。
 前年の上位10タイトルのうち邦楽は8タイトルであったが、2019年では全10タイトルを占め、邦楽を聞くユーザーにおけるストリーミング配信利用の広がりがうかがえる結果となった。

 

 

*1 主要ストリーミング音楽配信サイトにおける再生実績に基づき推計
 集計対象音楽配信サイト(2019年12月末時点):Amazon Music Unlimited、Apple Music、AWA、dミュージック、Google Play Music、KKBOX、LINE MUSIC、Rakuten Music、RecMusic、Spotify
 集計頻度:週次
 集計期間:2017年(2017年1月2日-12月31日)、2018年(2018年1月1日-12月30日)、2019年(2018年12月31日-2019年12月29日)
*2 分類別データについては、年間再生回数上位1000タイトルを集計対象とする   


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