10.05.2016

「GfK Connected Consumer Index」

最も“コネクテッド”化が進む地域は、香港、北米、アラブ首長国連邦

GfKは消費者がどのくらいインターネットを通じて人々やコンテンツと関わっているかを示すGfK Connected Consumer Indexを発表しました。本インデックスでは、11の機器(スマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC、ウェアラブル、スマートTV、TVセットトップボックス、ゲーム機、電子書籍リーダー、コネクテッド・カー、スマートホーム)の使用状況などから、78の地域における消費者の“コネクテッド”度を比較しています。
これにより、デジタル機器の販売やコンテンツの消費が伸びている地域や、テクノロジーの新しい分野への活用が進む地域などを捉えることができます。

2016年GfK Connected Consumer Index(予測値)をみると、消費者の“コネクテッド”化が最も進んでいる地域は前年と変わらず香港、次いで北米(カナダ、アメリカ合衆国、メキシコ)という結果になりました。また、前年は8位であったアラブ首長国連邦は3位に躍進しました。さらにスイスも前年の10位から8位へ上昇しました。
この他、11位以下の地域でも、チリは前年の27位から20位へ、ヨルダンは30位から23位へ順位を上げており、急速に“コネクテッド”化が進んでいることが明らかになりました。

日本の状況をみると、インデックス値は前年からほぼ変化はありませんでしたが、他国の“コネクテッド”化が進んだため、順位は前年の20位から30位に下がりました。

GfKのトレンド&フォーキャスティング ダイレクターであるケビン ウォルシュは以下のように述べています。
 「“コネクテッド”化の進展はほぼすべての地域で確認されています。特に、中東、アフリカ、アジア新興国では、スマートフォンの普及が進んだことによりこの動きが加速しました。スマートフォンはデータサービスにアクセスする際に真っ先に選ばれる機器となっており、唯一の機器であるケースもしばしば見受けられます。このトレンドは今後2、3年は続くと考えられます。機器の価格が下がることで、新たに10億人以上の消費者が個々のデバイスからインターネットに接続することが可能になるでしょう。
また、西ヨーロッパやアメリカなどの先進国市場では、インターネット接続機器に新たな波が来ています。ウェアラブルやコネクテッド・カーはその代表例で、新しいベネフィットを消費者に届けています。また、スマートホームテクノロジーも同じくらい大きな可能性を持っています。ただし、その普及は緩やかに進むと考えられます。」


GfK Connected Consumer Index の各国の詳細はこちらから


GfK Connected Consumer Indexについて
GfK Connected Consumer Indexは、消費者がどのような機器を使って、どの程度インターネット上でコミュニケーションをしたり、コンテンツを消費したりしているかを示す指標です。11の機器(スマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC、ウェアラブル、スマートTV、TVセットトップボックス、ゲーム機、電子書籍リーダー、コネクテッド・カー、スマートホーム)の使用用途情報を掛け合わせて作成されています。2010年のグローバル平均値を100とする指標です。78の地域における過去5年のトレンドと2016年の予測を掲載しています。


GfKについて
GfKはクライアントがより良い意思決定を下せるよう、市場や消費者に関する信頼できる情報を提供しています。13,000名超の情熱を持ったマーケットエキスパートとデータサイエンス分野における長年の実績をもとに、GfKは価値あるグローバルインサイトと100カ国以上のローカルマーケットインテリジェンスを提供します。GfKは革新的なテクノロジーとデータサイエンスを活用してビックデータをスマートデータに変えます。そして、クライアントが競争力を高め、消費者の体験や選択を豊かにできるよう支援します。

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