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Press release
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「家電製品のクラウドファンディング市場動向」- 新機軸製品が市場をけん引

18.04.2019

 GfKジャパン(東京:中野区)は、国内主要クラウドファンディングサイトにおけるプロジェクト支援実績に基づき、家電製品に関するプロジェクトへの支援状況を発表した。 *1

【概要】
  ・2019年第1四半期(1-3月)のクラウドファンディングにおける家電製品の支援金額は前年同期の1.7倍
  ・家電製品の年間支援金額のうち、AV・カメラ関連が3割と最も大きな割合を占めた 
  ・完全ワイヤレスイヤホンなどの新機軸製品が市場をけん引

【クラウドファンディング市場における家電製品の支援状況】 
 インターネットを介して不特定多数の人から資金調達をするクラウドファンディングの仕組みは、投資や寄付といった用途も含めて幅広く活用されており、国内のクラウドファンディング市場はプロジェクト数、支援者数、支援金額のいずれも右肩上がりで拡大している。
 金銭的支援と引き換えに財・サービスを受ける購入型クラウドファンディングのうち、支援者に家電製品が提供されるプロジェクトの支援状況をみると、足元の2019年第1四半期(1-3月)の支援金額は前年同期の1.7倍となった(図1)。プロジェクト数が年間千件以下と限定的であるため、大型プロジェクトの有無により月ごとの金額規模は大きく上下するものの、市場は概ね拡大基調にある。話題性の高い製品やサービスがメディアに取り上げられるなど、クラウドファンディングに関する露出増加によって消費者の認知が広まったことが一因と考えられる。

【2018年における家電製品の分類別動向】
 2018年における家電製品分類別の動向を、クラウドファンディング市場と国内家電小売市場*2で比較したところ、AV・カメラ関連と生活家電において大きな違いがみられた(図2)。
 AV・カメラ関連は、クラウドファンディング市場の支援金額のうち4割弱と最も大きな割合を占めた分類となったが、小売市場では販売金額の2割にとどまった。クラウドファンディング市場ではイヤホンやBluetooth搭載スピーカーなどのオーディオ機器が人気を集めており、全体の構成比に大きく影響したと考えられる。
 また、生活家電をみると、クラウドファンディングの支援金額では2割強を占めたが、小売市場の販売金額では4割と非常に大きな割合となった。小売市場では生活家電の過半を冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど価格の高い大型生活家電が占める。一方でクラウドファンディングの場合は、そのほとんどを小型生活家電が占めている。支援金額が一口当たり数千円のプロジェクトも多く、ボリュームゾーンは2万円以下となっていることが、金額構成比に大きな差がついた要因とみられる。

【クラウドファンディングの家電製品トレンド】
 クラウドファンディングのプロジェクトで扱われている家電製品のラインナップを見ると、いくつかの傾向が見えてくる。その中でも代表的な一つは既存の家電製品に新機能・新要素を追加したものだ。例として、翻訳機能を搭載したステレオヘッドホンや3インチ以下の超小型スマートフォンなどが挙げられる。遡ってみれば、現在の家電小売市場でイヤホン・ヘッドホン販売をけん引している完全ワイヤレスイヤホンも、海外クラウドファンディングサイトに発端を置く。また、家電小売市場では販売縮小傾向にあったCDプレーヤーやレコードプレーヤーも、高いデザイン性やBluetoothの搭載など、新たな付加価値をもった製品としてクラウドファンディング市場で注目を集めた。
 もう一つの傾向は、これまでにほとんど類を見なかったような新製品の登場だ。具体例として、スマートフォンのアプリで施錠管理できるスマートロックや、タグをつけていれば落とし物をした場合に通知が届くスマートタグが挙げられる。また睡眠状態にあわせた光の調節や匂いによって快適な睡眠をサポートするヘルスケア機器など、AIoTやスマート家電といったキーワードで訴求される製品が多くみられる。
 完全ワイヤレスイヤホンのように、クラウドファンディングから生まれて実店舗の売り場にも根付いているような製品はまだ少ないものの、家電製品の国内市場規模に大きな変動が見られない中、こうした新機軸製品の開発・販売を後押しする仕組みは家電小売市場の活性化要素となりうる。今後も、消費者の認知向上に伴い、クラウドファンディング市場の金額規模は急速に拡大していくことが期待される。



*1 当プレスリリースにおけるクラウドファンディングとは、インターネットを介して不特定多数の人から資金調達をする仕組みを指す。支援者が金銭的支援と引き換えに財・サービスを受ける「購入型」クラウドファンディングのうち、支援者に対するリターンが家電製品であるプロジェクトを集計対象とした。GfKでは以下のデータベースに基づき、クラウドファンディング市場に関するレポート販売をおこなっている。

「GfK クラウドファンディングデータベース」
 調査方法 :国内主要クラウドファンディングサイトからプロジェクト支援実績データを収集
 調査期間 :2017年8月以降(日次ベース)
 調査項目 :プロジェクト概要、資金調達方式、プロジェクト実行者、支援者数、支援金額、目標金額、達成率 など

 ▼本プレスリリースで使用した調査結果やデータベースの詳細は以下よりご覧いただけます。
 https://insights.gfk.com/jp-2019crowdfundingreport


*2 全国の有力家電・IT取扱店(家電量販店、総合量販店、カメラ専門店、携帯電話専門店、ネット通販等)からPOS データ等を収集し、統計的な手法に基づき全国市場規模相当に拡大推計したデータ

 

 

 

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