28.02.2017

「GfKグローバル調査:車に対する重視点」 - 最新のドライビング・テクノロジーをとても重視するのは3人に1人

 GfKは17カ国、22,000人に、車に対する重視点を尋ね、その結果を発表しました。

【概要】
  ・グローバル(17カ国全体)では「安全性」、「信頼性」、「燃費」、「ランニングコスト」が重視される上位4項目。
  ・最新のドライビング・テクノロジーを重視する人は36%。高所得者層では44%に。

 GfKは世界17カ国の22,000名に対し、17の車に関する項目についてどの程度重視しているかを尋ねました。17の項目のうち、「とても重要」とする人の割合が最も高かったのは、「事故時の安全性」と「信頼性」で73%に上り、「燃費の良さ」が65%、「ランニングコストの低さ」が61%で続きました。
 「最新のドライビング・テクノロジー(ステアリング支援・駐車支援機能、アダプティブクルーズコントロール、キーレスエントリー、キーレスイグニッションなど)」について見ると、「とても重要」と考える人はグローバル全体では36%になりました。ただし、高所得層(各国の上位1/4)では44%、低所得層(各国の下位1/4)では30%と所得によって差がみられました。また、同項目を「とても重要」と考える割合が最も高かった国は、ブラジル(48%)で、次いで中国(43%)、韓国(42%)となりました。

 日本の状況を見ると、上位4項目は、「ランニングコストの低さ」(57%)、「信頼性」(56%)、「燃費の良さ」(55%)、「事故時の安全性」(54%)となりました。グローバルでは「ランニングコストの低さ」や「燃費の良さ」などの『経済性』より、「信頼性」や「事故時の安全性」などの『安心感』が重視される傾向にありましたが、日本では、『経済性』と『安心感』は同程度重視されることが明らかになりました。なお、『経済性』に関する項目は、日本においてはいずれの所得層も過半が「とても重要」と回答しました。燃料費や維持費の高さもこの結果に影響を与えていると考えられます。
 「最新のドライビング・テクノロジー」について見ると、日本では「とても重要」と考える人は18%にとどまりました。ただし、前述したように「事故時の安全性」を重視する人は過半に上ることから、自動ブレーキなどの安全を支援するドライビング・テクノロジーについては、関心が高いと考えられます。

 消費者が車のどのような機能や項目を重視しているのか、また、消費者層によってどのように変化するのかという本インサイトは自動車メーカーにとって欠かせない情報です。こうした情報と販売実績やカークリニックによるインサイトなどを組み合わせることで、GfKは各国、およびグローバル規模でクライアントの成長を支援するインサイトを提供しています。

本プレスリリースの詳しい情報を以下に掲載しています。
 http://www.gfk.com/global-studies/global-study-overview/

 

-- 調査概要 --
 調査国: 世界17カ国( アルゼンチン、オーストラリア、 ベルギー、ブラジル、 カナダ、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、 ロシア、韓国、スペイン、イギリス、アメリカ合衆国)
 調査対象: 15歳以上の消費者22,000人
 調査方法: インターネット調査(各国のオンライン人口の構成比にあわせてウェイトバック集計を実施)
 調査時期:  2016年夏


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