30.01.2017

「パーソナルデータの共有に関するグローバル意識調査」

GfKは17カ国、22,000人のインターネットユーザーに対しパーソナルデータの共有に関する意識調査を実施し、その結果を発表しました。

【概要】
  ・グローバルでみると、メリットがあればパーソナルデータの共有に積極的な人の方が消極的な人より多い。
  ・日本では、パーソナルデータの共有に積極的な人は僅か8%にとどまる。

 割引やパーソナルサービスの享受といったメリットや恩恵があれば、自分のパーソナルデータ(健康関連情報、運転記録、電気使用など)を共有しても良いと思うか、GfKは世界17カ国の22,000名に尋ねました。グローバル全体でみると 「共有しても良い」※1が27%、「共有したくない」※2が19%を占め、メリットがあればパーソナルデータの共有に積極的な人の方が多いことが明らかになりました。
 「共有しても良い」と思う割合が最も高かった国は中国で38%に上りました。これに次いでメキシコ(30%)、ロシア(29%)、イタリア(28%)という結果になりました。
 こうした一方で、パーソナルデータを共有することに消極的な国も多く見られました。「共有したくない」とした割合が最も高かった国はドイツで40%に上りました。そして、フランス(37%)、ブラジル(34%)、カナダ(31%)、オランダ(30%)と続きました。

 日本の状況をみると、「共有しても良い」は僅か8%、「共有したくない」が22%となり、メリットがあってもパーソナルデータを共有したくない人が多いことが明らかになりました。日本では年代が上がるほど共有に消極的であり、60歳以上では「共有しても良い」と思う人は6%にとどまり、「共有したくない」が27%に達しました。また、男女別にみると、女性は「共有したくない」が28%に達しており、男性(17%)よりパーソナルデータの共有に慎重であることが明らかになりました。
 
 パーソナルデータをビジネスに活用する動きは世界的に進んでいますが、市場や年代によってデータ共有に対する寛容度がどれくらい異なるかを知ることは、データ取得における時間やリソースの配分に役立ちます。
本調査に関する17カ国の詳細情報は以下サイトよりご覧いただけます。
http://www.gfk.com/global-studies/global-study-overview/



 ※1.「全くそう思う」から「全くそう思わない」の7段階の内トップ2の合計 ※2.「全くそう思う」から「全くそう思わない」の7段階の内ボトム2の合計

-- 調査概要 --
  調査国: 世界17カ国( アルゼンチン、オーストラリア、 ベルギー、ブラジル、 カナダ、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、ロシア、韓国、スペイン、イギリス、アメリカ合衆国)
 調査対象: 15歳以上の消費者22,000人
 調査方法: インターネット調査(各国のオンライン人口の構成比にあわせてウェイトバック集計を実施)
 調査時期:  2016年夏


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